CRAFTSMANSHIP

一着のニットが
できるまで

大阪・泉州で、糸のまま届いたものが一着になります

TANAKA KNITは、大阪府和泉市で1998年から、婦人もののニットだけを編んできた小さな工場です。仕入れた糸を編み立て、縫い合わせ、形を整えて検品するまでを、私たちの工場と、長年組んできた泉州の提携工場で行っています。ずっとこの土地で、同じことを続けてきました。

これまで私たちが編んだニットは問屋を通して全国のお店に並び、タグに工場の名前が載ることはありませんでした。今年はじめて直接お届けします(工場の成り立ちは私たちについてに書いています)。人にお渡しいただくものなので、値札の裏側にある工程をそのまま書いておきます。

糸の棚

一着ができるまでの6つの工程

1. 糸を選ぶ

編む前に決まってしまうことが、いちばん多い工程です。肌にあたってチクチクしにくいこと、何度も袖を通しても型崩れしにくいこと。この2つを基準に選びます。同じ色に見える糸でも、撚りの強さで編み上がりの表情と厚みが変わります。

2. 編み立てる

編み機が一段ずつ生地を編み上げていきます。ただ、機械任せにはできません。糸の太さや柄の複雑さに合わせて編み目の詰まり具合(度目)を調整するのは人の仕事で、ここが甘いと同じ設計図でも別物になります。柄の込み入ったものほど機械の速度を落とすので、一着にかかる時間は商品で違います。

3. パーツの検品

ニットは、前身頃・後身頃・袖・襟などのパーツに分かれた状態で編み上がります。縫い合わせる前に、この段階で一度検品します。編み傷や糸の飛び、寸法のずれは、縫い合わせたあとでは直しにくくなるからです。合格しなかったパーツは、ここで外します。

4. 縫い合わせる(商品により手縫い仕上げ)

パーツをつないで一着にします。襟ぐり、前立て、ボタンまわりなど、着心地と見た目を左右する部分は、商品によって人の手で縫って仕上げます。手で縫うと縫い目が生地と一緒に伸びるので、脱ぎ着のときに突っ張りにくくなります。時間はかかりますが、着る方が毎日触れる場所です。

5. プレスで形を整える

蒸気をあてて、編み地を落ち着かせながら寸法どおりの形に整えます。ニットは編み上がった直後はまだ形が定まっていません。この工程を丁寧に踏むほど、着たときのシルエットが素直に出やすくなります。

6. 最終検品

最後にもう一度、一着ずつ人の目と手で見ます。編み傷、糸端の処理、ボタンの縫い付け、左右の寸法。合格したものだけをたたんで、ギフト箱にお入れします。

編み地が違うと、かかる手間が変わります

同じ「ニット」でも、編み方によって工程の重さは違います。今回お出ししている全39種(カーディガン24・前開きニットベスト8・セーター7)が、どの編み地でできているかをまとめました。一着のなかで複数の編み地を使い分けているものもあります。

編み地どんな編み方かこの編み地を使った商品
ケーブル編み 編み目を縄のように交差させ、太い立体の線を出します。目が詰まるぶん厚みが出て、編み立てにも時間がかかります。 丸襟ケーブルカーディガン/ケーブル編みハイネックセーター/ケーブル編み半袖カーディガン/ダイヤ透かし編みカーディガン(裾のケーブル帯)/ケーブル透かし編みカーディガン/ポケット付きケーブル編み半袖カーディガン
ジャカード(編み込み) 色の違う糸を同時に走らせ、生地そのものに柄を編み出します。プリントではなく糸で描いた柄なので、色柄が落ちにくいのが特徴です。 バラ柄ジャカードハイネックセーター/花柄ジャカード半袖カーディガン/マルチボーダーカーディガン/半袖カーディガン パープル格子/ノルディック柄編み込みカーディガン/ドット編み込みボーダーカーディガン/バラと葉の編み込み半袖カーディガン/スタンドカラー葉柄ジャカードカーディガン
市松(編み分け) ツヤの出る面とマットな面を交互に編み分け、色を足さずに市松模様を浮かせます。 市松編みハイネックセーター/マルチカラー市松編み半袖カーディガン
透かし編み 編み目を意図的に空け、穴の連なりで模様を描きます。軽く仕上がり、重ね着しても着ぶくれしにくくなります。 ダイヤ透かし編みカーディガン/半袖カーディガン パープル格子(裾の葉柄)/スカラップ裾前開きニットベスト(裾のスカラップ)/葉柄透かし編み半袖カーディガン
浮き編み・ヘリンボーン 表目と裏目の組み合わせだけで、糸の色を足さずに凹凸の柄を出します。 ダイヤ柄前開きニットベスト(大きなダイヤの浮き編み)/Vネック前開きニットベスト(胸元のヘリンボーン)/ケーブル編み半袖カーディガン(中央のヘリンボーン)/ダイヤ格子浮き編みカーディガン/スタンドカラーダイヤ柄カーディガン
バブル編み・ワッフル編み 編み目の高さを変えて、生地そのものを凹凸させます。糸を足さずに表情が出て、空気を含むぶん軽く仕上がります。 バブル編みフリルネックセーター(全4色)/ワッフル編みポンチョ風カーディガン
かのこ編み・太リブ 表目と裏目を交互に置くかのこ編みと、幅の広い畝を立てた太リブ。編み地そのものに厚みと陰影が出ます。 丸襟かのこ編みカーディガン/ショールカラー太リブ半袖カーディガン
リブ(ゴム編み) 縦方向に伸び縮みする編み方。裾・袖口・首まわりに使い、着脱をラクにしながら形が崩れないようにします。 全39種のうち、裾・袖口・襟ぐりをリブで仕上げたものに使用
編み機

「日本製」と書いているのは、この土地で編んでいるからです

一着が形になる工程——編み立て・縫製・プレス・検品——を、すべて大阪府和泉市の私たちの工場と泉州の提携工場で行っています。だから商品名に「日本製」と入れています。この工場が設備と職人を残してきた理由は、私たちについてに書いています。

それでも¥5,980(税込・送料無料)でご用意できる理由

  • 問屋を通していません。問屋から小売店へと渡っていたものを、今年から工場が直接お届けしています。
  • 今回お出ししているのは、この工場に残っている在庫です。同じものを作り足す予定はありません。サイズや色が売り切れた時点で終わりになります。
  • 全39種、どれも同じ¥5,980(税込・送料無料)です。編み地の手間には差がありますが、価格では分けていません。2枚以上のご購入で、自動的に¥980引きになります。

のし・メッセージカード・ギフト箱包装は無料でお付けします。詳しくはギフトガイドをご覧ください。

手縫いの仕上げ

編んだあとのことも、書いています

この工場で編んだ一着を、すべてのニット一覧からご覧いただけます。

検品
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